ひな祭り
もりのひなまつり
こいでやすこ さく
ひな祭りまであと
一か月となった
2月の始め
娘たちに
この絵本を
読み聞かせました。
この物語の内容は
ある家の蔵に住む
"ねずみばあさん"が
村に住む
ねずみの子どもたちに
お願いされ
そのうちの
おひなさまを
村へお連れし
ねずみの
子どもたちのために
お祝いをする
というものです。
楽しい時間を
過ごし
のんきに
うたたねをする
おひなさまたちを
雪の中
なんとか
連れて帰った
ねずみばあさんは
薄汚れたおひなさまの
姿を見てびっくり。
おひなさまたちも
自分たちの姿を見て
「きっとすてられてしまうに
ちがいない」と
さめざめ泣きます。
そこで
ねずみばあさんは
着物を繕ったり
探してきたおしろいや
絵の具で
おひなまさまの
顔や手をきれいに
塗りなおします。
そして
なんとか
箱の中にしまわれた
おひなさまは
次の日
何事もなかったかのように
座敷に
飾られていた
という話です。
「人間が知らないところで
お人形たちは
動いている」
永遠の
空想ですね。
この絵本に
娘たちは
惹きこまれた様で
次女は
「お母さんの針使うのかな」とか
「お母さん絵の具持ってる?」などと
まるで
自分のうちにも
こんなことが
あるのではないかというような
想像を膨らませていました。
このお話を
読んで
まもなく
我が家も
おひなさまを
出すことにしました。
一年ぶりに
あける
大きな箱に
娘たちは
興味津々。
次から次へと
箱を開けたくて
たまりません。
特に
好奇心旺盛の次女は
とにかく
早く
お人形が見たくて
一人でどんどん
出していきます。
そんな時
長女の「あっ!!!」
という声が。
その悲鳴にも近い
声の先を
見ると
次女が片手に
官女の
頭(だけ!)を
持っているではありませんか!
そう
お人形の
頭を
引っこ抜いて
しまったのです!
一瞬にして
凍り付く空気。
顔面蒼白
目に涙をためる次女。
とっさに
手で顔を
覆う長女。
私の
怒号が飛ぶまで
それほど
間は空きませんでした。
それに加え
「〇〇ちゃん(次女)のせいで
おひなさまが
死んじゃった!
もうどこにもいけないよ!」と
責める長女に
次女は
号泣。
それどころか
「真夜中に首のない
人形が出てくる」という
話にまでなってしまいました。
それからしばらく
夜になると
次女が
まともに
おひなさまを
見られなくなったのは
言うまでもありません。
今年は
三女の初節句です。
「おじいちゃんおばあちゃんから
頂いた私のおにんぎょう」
「かわいいなあ」
「あれ?
落ちちゃった」
笑顔でごまかしちゃえ~(笑)
2018年3月 2日 14:57 |